小説
今日は昼に起きて、昼から読み始めて、読みながら寝て… ほぼ寝ていた一日だった。 その合間に、この本を読んだ。 なんだかとても不思議なファンタジーで、眠りながら読むにはぴったりだった。梨木香歩は、私の信頼する作家のうちの一人。 いつもとてもゆった…
安心して読める作家のうちの一人。瀬尾まいこ。 人に対する視線、関係性の書き方がさらさらと優しくて、淡々とした静かな展開の中に、温かさが潜んでいる幹事が安心できる。 今回のこの作品は若干今っぽい華やかさを感じたが。 (私はもっと今っぽくないほう…
食にまつわる恋の短編集。 平安寿子らしく、すっきり上手い。 すべて上手くいく恋ばかりでなく、なんとなくスパイスの効いた、だけどすっきり上手い作品。上手いこと単発ドラマになりそうな小説たちです。 [おじさんとのお付き合いは若い女の特権よ。なにし…
モロッコ旅行中に読んだ本。アンニュイで、なんだか暗い。 でも、こういう本。嫌いじゃない。川原泉の『笑うミカエル』を思い出すのは、3人娘+カトリックの女子高という設定だから。性的な女性という存在、教師との恋、他人との距離、、、 恋愛という関係…
11人の作家によるラブレターに関する短編集。読みながら、うーんいまいち。と思っていたが。 今目次を見ながら思い出すと、意外と良いかも。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前川麻子「ミルフイユ」「彼はとても魅力…
ジバンシイの「ランテルディ」を買いたくなった。女性同士の恋愛。 熱い愛、どろどろとした激しい愛の物語。 主人公はレズビアンを公言している歌人。 男らしいかっこいい性格をしていて、人間て女も男もないよなぁ。 個性ってやつだよなぁ。と感じる。 前半…
川上弘美は好き。 だけど、ちょっとこれは微妙。だけど、やっぱり主人公の悩みや、性格や、共感すること多く…。 昨日「アイデン&ティティ」を観て、麻生久美子演じる彼女のようになりたいようで、なりたくないと思う。 その彼女と、この小説の彼女 平山水絵…
ある日突然の悲しみに襲われて、つまりは多分疲れに襲われて、仕事をたっぷり残しながら8時半に残業を切り上げる。 でも、何もなしでは寂しすぎて、ついつい品川の小さないけてない本屋で本を選ぶ。 何よりも、信頼の置ける作者をポイントにおいて。 私の信…
同期が面白いよ!と貸してくれた本。 なかなか読み進められず。 やっと、やっと読み終わった。 前半がいまいち。でも後半は先が読みたくなる本だ。 フィッツジェラルド的な雰囲気をもっています。 金持ちの恋。 『大いなる遺産』的な雰囲気もある。 海外の作…
死に向かう小説。 淳平は恋人に対して常に礼儀正しく、優しく親切だったけれど、情熱的であったり献身的であったりしたことは一度もなかった。
予定のない休日は、遅くまで寝て、起きても部屋を出ないことが多い。 必然、朝も昼も食べない。 起きて何をするかといえば、ねっころがったままベッドサイドのサピエンスくん(積読本棚)から、本を漁って読み始める。 (カーテンも開けずに) 本日は『ゆっ…
『桃』というタイトルと姫野カオルコという作家から、これはエロイな。と思いながら借りた。 そんなでもないけど。 中学校を中心にした連作集。女の子は大人だ。 中学生と教師の恋とか、中学生と大学生の恋とか、その周りの人々とか。 中学生と教師の恋・情…
たいていは独りで飲んだ。同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。カラオケも女のいるバーもキャバレーも、反吐が出るほど嫌いだった。」「みじめな状態でいるよりは意識を失っていたほうがマシ」 リアルなアル中話。 かなり…
やっぱり素晴らしい作家をね、なくしたよね。もっと、作品を一杯出してから、死んでほしかったね。いや、いいんだけど。 そりゃぁ鷺沢さんの。ね。人生ですから。 だけど、やっぱり、素晴らしい作家ですよね。 上手いというか。上手い。 ものすごい短編集で…
よろしくないことに、今月、未だ3冊しか本を読んでいない。どうも私、死んでいますね。 やる気がないことがこれで分かる。 人生にやる気がないんだな。 で、やっと読んだ一冊は、とてもよかった。 なんだか幸せな気分にさせてくれた。 日産の企画物なので、…
マム、始まりはキスよ、ベッドからじゃないのよ。そして、男の人が必要なのは暑い夏じゃなくて、暖めてもらいたい冬なのよ。 (P21) 馴染んでいない好ましいものは、いつだって、人の気を引く。(P49) なんてことだ。悲しみが、彼女の声を聞ける喜びを引き…
「春の熊くらい好きだよ」 「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」「春の野原を君が一人で歩いているとね、向こうからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。そして君にこう言うんだよ。『今日は、お…
そうか。不幸とは、他の人が決めることなのか。それじゃあ、幸福とは、まるで別物だ。それは、いつだって、自分の言葉でしか姿を現さない。 なるほど。こうして、聖一、麻子に快感を与えているのか、と僕は思った。これでは、セックスの出番などない筈だ。 …
毎度良い本を書く、児童文学の佐藤多佳子。 昔読んで、すごくすごく泣いた。中学生ごろ? 特に9月の雨が好きだったかな? 大人になって読んだら、そうでもなかった。でも、今ただ、感受性が弱いだけなのかも? 今回読んでよかったのは、「ホワイト・ピアノ…
久々の宮本輝本。 「<私は、自分たちの恋をさまたげていたものが、実に無意味で取るに足らないものだったことに、つまり、こけおどしに過ぎなかったことに気付いたのです。恋をする限りは、そしてその恋について考える場合は、ありきたりの意味での幸福とか…
久々の三浦しをんの小説はとっても三浦しをんの趣味が出ていた。 =男同士の恋愛。 まぁ、それはそれで良いとして、流れる空気観はやっぱり好きです。 でも『私が語りはじめた彼は』ぐらいな作品を読みたいものです。
かなり久々に本を読んだ。 かなり久々に。 だからだろうか? しっくりこない。 言ってる内容にはとっても共感というか、感嘆。 でもなんだか入ってきにくい。これは、久々に本を読む私のせいだろうか? それとも合わないだけ? また、リベンジしましょう。 …
えぇ、そりゃあもちろん「いまさら」って感じですよ。でも、いまさら読んだんです。えぇ。 で、良かったんです。 知らなかった。やっぱり良いとされている本は一度読んでおくべきですねぇ…。 特に今の気分にぴったりだったのです。 これから就職しようとする…
これは、映像化したいなぁー。と、読み終わった瞬間思った。とても映像化しやすく、そして、とても素晴らしいものになりそうな・・・。(ちょっとありがちっぽいけど。) 短大を卒業後働き、神経をすり減らし生きてきた23歳の千鶴は、自殺を決意し、山奥の民…
佐藤多佳子は児童文学の人です。 私は『新潮現代童話館Ⅰ』の『黄色い目の魚』を読んで彼女を知った。 そしてこの短編『黄色い目の魚』が長編となって帰ってきたのが、この単行本『黄色い目の魚』です。(わかりにくい) この話しは高校生の村田みのりと木島…
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/07/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (206件) を見る
なんとなく気になっていた作家、川上弘美。 有名だしね。 でもなんとなく、怖いキツイイメージがあって、読んでなかった。 この『ニシノユキヒコの恋と冒険』は、とりあえず装丁がよくって、なんだか読みたいと思っていた。 良い感じの書評も読んだことがあ…
返事はいらない新潮文庫 『返事はいらない』 を読みました。 近頃、あんまり考える事をしたくなくて。(いつもか) だから、軽い、幸せ推理小説ばかりを読んでいます。 なんだか近頃そういうの読みすぎだからか、先が見えて、全然どんでん返しじゃなくって、…
これは短編集。 田辺聖子って始めて読んだけど、結構最高! やっぱり短編になると、別れの場面が書きやすいらしい。(ガラスの仮面であったなぁ。ショートストーリーを演じるってので) やっぱり村上龍の小説はわからんなー。むしろ苦痛・・・。
やっぱり村上龍はわかんないなー・・・。 村上龍以外はみんな良かった。 特に北方謙三、林真理子は良かったねー。 二人とも始めて読んだけど。
恐るべし、湯本香樹実。 夏の庭を書いた作者です。 恐るべし。 東京マリーゴールド*1を観て、なんか感動したい!心温まる話が読みたい! と思って、説明会への道中へ携帯しました。 あぁ、面白い。 そして、やってしまった! 子どもが主人公の話はやばい! …