黄色い目の魚作者: 佐藤多佳子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/10メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (72件) を見る
佐藤多佳子は児童文学の人です。
私は『新潮現代童話館Ⅰ』の『黄色い目の魚』を読んで彼女を知った。
そしてこの短編『黄色い目の魚』が長編となって帰ってきたのが、この単行本『黄色い目の魚』です。(わかりにくい)
この話しは高校生の村田みのりと木島悟の話。
どちらもなんだか世間連れしていて、一歩後ろから、教室を見れるような、そんな二人。
その二人が、絵を通じて知り合って、惹かれあって、不思議な関係を持ちつつ、成長してっていう、そんな話。
『黄色い目の魚』の部分はやっぱり泣ける。
他のところでも、あぁ人って、愛を発見すると、涙が出るんだなぁ、と気付かされた。
イラストレーターの通ちゃんからの愛を発見したときは、あぁ、報われたなぁと涙が出たね。
愛って、恋愛だけじゃぁないんだぜ?そうじゃない愛をちゃんと発見しておくれや。
私はこの木島とみのりみたいな、そんな関係のできる人と出会いたい!と思う…。願う…。
『新潮現代童話館Ⅰ』はもう絶版になってしまったのだと。
なんてこった!
この本が一番一番泣ける!NO1で好きだといえるぐらい好きな本なのです。 佐藤多佳子をはじめ、斉藤洋や長新太とか、ま、児童文学の最高傑作が集まっているのです。
子供が主役の話ってそれだけでもう死にそうに泣けるじゃない?
それに加えてかなりかなり上質のファンタジーやら、悲しいお話やら…。
なのに絶版なんて!
うぅぅ。もったいない。