家出のすすめ (角川文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (61件) を見る
恥ずかしながら、寺山修司初読でした。
よかったです。
家出や反俗、悪徳と自立を薦める、寺山流青春論。
「書を捨てよ、町へ出よう」とアジテーションした、かつてのオピニオンリーダーが、家出や反俗、悪徳と自立をすすめる、寺山流青春論。
私がインドへ行ったこと。それって寺山修司の言う家出的な要素があったんかなぁ。とか。思った。
いろんなことを疑問に思うこと。これが自由を呼び寄せるのだ!
そうさね。不自由なくては、不満がなくては、面白い生活などない。
たいていの場合、結婚すると決まっている二人の交際には恋による真の愉しみが少ないのが普通です。なぜなら、恋愛には常に不安がつきものでなければならないのに、・・・
「許された恋」には不安がない。もちろんそれに変わるものがあることは確かですが、・・・共通の理想に結ばれた若い男と女には、広義の人間的な愛はあっても、恋による哀歓はない、というのが私の考えです。
言葉もまた肉体の一部である。完全な肉体が、人間として失格であるように・・・
「家畜が食えるなら、親だって食えるのだ!」
肖像画に
まちがって髭をかいてしまったので仕方なく
髭をはやすことにした
門番をやとってしまったから
門をつくることにした
一生はすべてあべこべで
わたしのための墓穴がうまく掘れしだい
すこし位早くても死のう
と思っている