フェミニズムはだれのもの? (Z会ペブル選書 (5))作者: 松井やより出版社/メーカー: 増進会出版社発売日: 1998/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る
フェミニズム関係の入門書。
フェミニストからは、ちょっと反論したくなるようなものもある、が、それはそれで許容できるようにならなきゃ、フェミニズムとはいえないな。
だって、フェミニズムって
「人間が、性別、国籍、生まれ、身体的条件、精神的条件、その他もろもろの状況によって分断されたり差別されたりしない、気持ちの良い社会と人間関係を作るための考え方と実行のあり方」(落合恵子P207) だから。
そして目指しているのはつまり、
エンパワーとは男と同じになって女も軍隊に入ることじゃない。自分が今まで押さえつけられていた強者になることではなくて、皆がどうやって共生していくかということなんです。(松井やよりP239) と言うことだ。
頻繁に自己主張をするのはスマートでないと今でも思うけれど、自分の人生に対してぐらい自己主張してもいい。(あとがきP243)
(自主規制し続けていると)自分で自分を生きることは難しくなる。折り合いというのはいたるところで必要だとしても、自分のことを大事に思って、自分の希望、たとえば職場がこう変われば働きやすいとか、うまく提起していくパワーがあれば良いなと思います。(福島瑞穂 P189)
今の私には大いに考えさせられる。
自分の人生ぐらい、自分のものにしたい。
それはつまり自由を求めていると言うことで、そしてそれは、責任を負うということ。
これが、私の理想。
きちんと自分の考えをもっていて、堂々とそれを主張できて、なおかつ女性としても魅力あるなと思われること(松井やよりP221)
気概をもった選び方をしていれば、他人のせいにしないで、自分の責任において考えることができる。自由であると言うのは、そういうことなんだと思います。(迫田朋子 P165)
不特定多数の人に受けるように自分をつくっていくと絶対面白くなくなるのに、お見合い市場で売れるようにじゃないけど、女の子はほどほどにそこそこにと言われることあるわよね。(福島瑞穂 P184)
私は一人前=自立した人間になりたい。
人間は、経済的自立、精神的自立、生活的自立をして始めて一人前だと言われる(上野いく子 P171)