オンナ泣き作者: 北原みのり出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2001/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る
同情できないのは、クリトリスは「オトコ」を利用しないから。クリトリスが権力で「ペニス」を利用した歴史がないから。一方、ペニスは「ヴァギナ」を必要としてきた。快感のためだけではなく、射精のためだけでなく、「エロティシズム」のために、「ヴァギナ」を必要としてきたよね。
(P39)
「二人」でいることへの執着。「恋愛」という物語への執着。今の私もそこから完全に自由になっていないかもしれないけれど、それでも「関係を続けるための我慢はしない」と決めたことで、ずいぶんと自由になっているように感じている。
(P72)
「恋愛」はオンナを自由にするどころか、人を幸せにするどころか、生き方さえも限定する力を持っているような気さえしてくるのである。
多くの人が、「一人じゃ生きられない」「人は二人で生きていくものなのではないか」と当たり前に信じている。一人で生きたことなど、ないくせに。
恋愛するときの「胸キュゥン」をなかなかやめられそうにないけれど(だってそれはやっぱり、すばらしい娯楽だと思うもの)
(p75)
「だって痛みを感じている人が、痛い、と言うことに、僕が、そう感じるのは間違っているとか、偏っているとか、言う権利、ないと思うもの」
(P83)
「世間は」「日本国は」「オンナは」と、いきなり「大枠」で語るのではなく、「私は」「あなたは」を主語にして、社会を見てみよう。語ってみよう。
(P145)
「ふだん子供とかかわっていない父親の言葉を、大事なときに突然聞くわけがないじゃない」
(P179)
その状況を名づけること、問題を共有することの大切さ
(P205)
「やっぱり、しょせんはオンナよね」なんて言葉を受けるダメージを考えたら泣けない。それはオンナだから余計に車の運転に長けていなければいけない、というようなプレッシャーと同じ類のものだと思う。
(P221)