フェミの嫌われ方作者: 北原みのり出版社/メーカー: 新水社発売日: 2000/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (11件) を見る

「セックス観を変えよう!フェミニスト北原みのりさん。

 彼女はセックスグッズストアを作ってもいます。
彼女のことは、cafe globeの連載で知ったのだが、その連載が良かったんだわ!
 で、今回は本を読んでみた。(やっと)

 彼女は柔軟なフェミニストって感じで、
 (もちろん学者的フェミニストはものすごく大切で、また、柔軟なフェミニストも、必要。それは、でかい政治的な救援とともに、NGO的な小さな援助も必要だと言うことと同じ。)
一般的に、人に自分の意思を伝えるには、やはり言い方に気をつけよう、と思った。特に、女の人に伝える場合は。
 『物は言いよう』(斉藤美奈子)ってやつです。(まだ読んだことないんだけど。笑)

 
 ところどころ私の意見と異なるような、どっちらかっていうと『なぜフェミニズムは没落したのか』の荷宮 和子氏とおなじような意見も出てくるのだが(もちろんあそこまで全否定ではない)その意見を「まぁ、確かにちょっとそうかも」って思わせるのは、言いようだな。言いよう。

 

 特に、「セックスのこと」の章が良いね!
 だよ!だよ!って思った。


 私も、昔はバカだったから、レイプとかのAVで欲情したりしたけど、近頃は女が喜んでるのしか受け付けないね。あほでした。えぇ。笑。

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 最近、若い女性の「専業主婦願望が強まっていると聞く。 

 ・・・

 私は、彼女たちの欲望を否定できない。

 で、否定すべきは、と言うよりも闘うべきは、そういった欲望や、他人の人生ではなく、「オンナを主婦・主婦じゃない」と分断するようなシステムであったり、「名前を簡単に失わせる」結婚制度だったり、「介護は家庭で」なんてのうのうと言う政治家だったり、「黙って俺についてこい」なんていうバカオトコだったり、「オンナはすぐに会社を辞めちゃうから」なんて言ってオンナを雇わない企業だったり、「誰が養ってると思ってるんだ!」とぶちきれるオヤジだったり、「長男はイヤ」なんて言いたくなるような状況だったり・・・・じゃないんだろうか。



 方向を間違えず、オンナ同士で戦うことなく、私は手を取り合って生きて生きたいと思う。少なくとも、オンナたちは手を取り合って生きていかなくちゃ、って思う。 (p41)


 オトコと一緒に生きることがラブリー!と徹底して教え込まれているこの身がそうそう変わることもなく、フェミの思想をもちながら、どのようにオトコとコミットしていくかって、やっぱりフェミにとっての一大問題なのかもしれない。