サヨナラ、あきらめられない症候群作者: 香山リカ出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る
『就職がこわい』が意外と良かったので、香山リカの作品を続けて読んでみた。
この本では、「本当の自分」「自分のやりたい仕事」を探して、探し続けて、あきらめられない、際限のない女たちについて書いている。
このあきらめない、ってところが『就職がこわい』と同じテーマなのです。
女性たちはあきらめられない。
どんだけ「本当の自分」を、「私がやるべき仕事」「もっとやりたい仕事」を探せば気が済むのか。いや、気がすまないんです。
なぜあきらめられないのか。気がすまないのか。
女性たちが、女であることの制約から自由になった。働けるようになった。出世を目指しても良いことになった。
しかしそこで、でてきたのが、「夢を実現しなくてはならない、というプレッシャー」
「選択肢がたくさんあるのに、ぼんやり生きるのは許されない」というプレッシャー (p55)
である。
「選択の自由」「選択の権利」が「選択しなければいけない不自由」「選択の義務」となっってしまい、ゴールのない努力をする羽目になったのだ。
そして、男性よりも女性のほうがその際限がなく、答えがない。
なぜなら、
女性の場合、これがあればOKというものがなくなってしまったからだ。
結婚すれば人間として認められていた時代が終わり、働く自由が出て、働かなければならなくなった。しかし、働くだけでは認められないほどに、“結婚”という文化は根付いて離れない。
だから、女性は、結婚も仕事もこなさなくてはならない。そしてどちらもやらなければならないからこそ、どちらも中途半端な気分になり、そして、あきらめられなくなる。
と、私は解釈した。
それから、男選びにおける諦め![:聞き耳を立てる:]
ここには「そうそう!」ていうのが明文化されてた。
最初からハードルがあればあきらめられる。ッてこと。
それは、年下男と付き合うことが良い例!
本当に実感するのだが、年下男だと、なんかあきらめられるんだよね。
同い年以上だと、期待しちゃうんです。 知識量とか仕事ができるかとか。
ね。本当に。
やっぱ、付き合うなら年下だなぁ…。