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- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/03/17
- メディア: 文庫
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友達の推薦で読んでみました。
これは、短編集だそうです。
ぽっぽやは映画にもなって、ちょっと読みたくないとは思っていたのだけど。
読んでみた。
「鉄道員」/// これって、高倉の健さんか?ミスキャストだろー。と、映画を見てもいない私は思うのでした。
ちょっとほんわかね。
「ラブ・レター」/// これは秀作でした。短編として良くできてるし、女の人はきっと好き。
泣けたしね。
あぁ、愛だわー。 と、気持ちが何だか悲しいけど優しい暖かさに包まれるかんじがする。
「悪魔」/// いかにも私がすきそうな小説。 ただ、ラストがいかんね。もっと図太くなきゃ。悪魔を演じる人間は。もしくは、繊細でなくっちゃ。
狂気にやられるぐらいじゃなきゃ。
やっぱりこういう話は篠田節子が一番です。
「角筈にて」/// うまくできてて、子どもの心を描かれれば、泣かずにいられないのです。
これは、浅田次郎氏の半実話らしく・・・。子どもが捨てられる。それをずーっと消化できなくて、怖くて、捨てられた日に父と食べた寿司が四十になっても食べられない。怖くて子どもが作れない。
泣かせるねー。でも、ラストはいまいち。その終わり方は・・・。
「伽羅」/// 私には良くわからない話でした。これを女の生霊が起こしたホラーとみろというのか?
それにはちょいとエピソードが弱いし、ボスと女の関係は何なの? とにかく、短編としては失敗でしょ?
「うらぼんえ」/// 泣かされたよ。 みなしごのね。話ね。もう大人になっているけど。祖父がお化けで出てくるの。
いや、泣かされたよ。 だけど。ねぇ。
どうやら、「角筈にて」同様、私はおばけに物事を解決してもらうというのが嫌いらしい。どうも、納得できんのです。
「ろくでなしのサンタ」/// はぁ・・・。尻切れトンボ? いいお話ですけど。だから?はぁ。
「オリヲン座からの招待状」/// 相変わらず泣かせようとしてるわけね?とか思いつつ
でも、いいかもしれない。長さも、ストーリーのつながりもうまくいってる。
ラストも望んだとおりに。
でも、いまいち心にのこらんだね。
私は、淡々としたストーリーはあまり得意ではないのかもしれません。
泣かせようとしてるよね?っていうのがね。感じられるのは、ストーリーが足りないからなのです。
もう少しページがあればね。
でも、ラブ・レターは良かったよ。
でも、こういうのも、読めるんだな自分。って言う発見もあったかもね