図書館の神様作者: 瀬尾まいこ出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2003/12/18メディア: 単行本 クリック: 43回この商品を含むブログ (235件) を見る

 YOUNG ADULT の分類らしいのだが、でもこれは、大人向けじゃないか??
 近頃じゃぁ青少年向け小説も、主人公が不倫してる教師なの?
 まぁ、でもいいかもね。
 実態かもしれないし。


 なんだか少し病んだ教師と、文芸部のスポーツ万能少年。
 こんなできた男子高校生いねぇよ!と思いつつ、いや、いるのかも・・・。

 べたべたなラスト。
 でも、まあ、幸せで、分かりやすく泣けていいのかもしれない。

 不倫してる男とも別れて、弟はいいやつで、死んでしまった友達の親にもなんだか許された感があり、少年は卒業。
主人公も新たな高校へ赴任だー!


 本っていいぜ。みたいな?



 いいことばがあると、抜粋している。
この本を読んでから三日たった。
 そして、付箋のついてるところをみてみたら。
わたし、病んでたんだなーと思う。
  もっとポジティブな話なのに、抜いてあんのはネガティブゾーン。

 小説も、読むときによって違うんだろうなー。


 不倫相手のケーキ職人と、空港にデートに行ったとき、彼が言った言葉
 

 世界を巡る飛行機から、茶の間へ直行するケーキへ。成長すると自分の世界が分かってくるのかなあ。昔は自分にだって乗れるはずだって思ってたから、飛行機が好きでパイロットに憧れてた。
子どもの頃は何だってできるって思えて、何だって大好きになれたけど、そのうち、自分の特性みたいなのが見えてきて、飛行機になんて乗れないことが分かってしまう。
そうなると、ギターとかケーキとか自分で動かせる範囲のものを好むようになっちゃうんだよな。そうして、好きなものもできる事もどんどん削られていくんだ。


 不倫相手と分かれる決心をしたとき
 

 浅見さんと別れるのはいとも簡単だった。電話やメールをするのをやめて、浅見さんからの電話をたった五回無視すればいいだけだった。たった五回。
別れを決心した事を口にする事も、見苦しい争いも必要なかった。
二年の間、一緒に時間を積み上げて、わたしの中で大きな存在となっていた人を、こんなにも簡単に切り離せるのかと驚いた。
もちろん、私から電話をすれば、今なら元に戻せる、という気持ちを抑えるのに苦労した。
 だけど、悲しい思いや空しい思いや罪悪感やそんなものから解放される。
 そう思えば我慢できた。