読書力 (岩波新書)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/09/20メディア: 新書購入: 20人 クリック: 358回この商品を含むブログ (219件) を見る

岩波新書!なのに軽い!読みやすい!
本を読むことは絶対に大切!と言い切る著者の意見押し付け的な感満載の本作。
しかし、本好きには、自分の行為を肯定されているので嬉しいかと。
ただ、私には読書力はないかもしれないが…
結構勇気づけられた。

しばらく前に、「自分探し」という言葉が流行したが、私にとっては「自分をつくる」という表現のほうがしっくりくる。

P68
なんかこの、「自分探し」ではなく、「自分をつくる」という表現になんか良くわからんけど共感。
探すんじゃなくて、核となるようなものは既にあって、そこからいろんなもの足したり、固めたりしながら、形作っていく行為、そういうものなんじゃないかなぁ。とか思った。

読書を通じて、自分の体験の意味が確認されると言うことだ。…自分ではぼんやりとしかわからなかった自分の体験の意味が、読書によってはっきりとすることがある。

p85
言語化することで、体験が自分の中にすっきりと落ちる。
そうそのために本てほんとに大切と、本当に思う。

自分の思いや考えや価値観、趣味といったものを直接語るよりも、ある本を読んでもらった方が自分のことを分かってもらえると思うことがある。

P196
だからついつい私は人に自分の読んだ本を表す。
自分を知ってほしくて。
以前、読んだ本が、あまりにも自分の好きな人とかぶって、つい、プレゼントしてしまった。
ただ一文が、私の中のその人を表していただけで、きっと彼には思いは伝わっていないけど、彼が「二度読んだ」と言ってくれたので、なんだか嬉しかった。