わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL作者: 村上龍出版社/メーカー: 青春出版社発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (33件) を見る

加藤氏の推奨図書。村上龍好きな彼ならでは。

もともと村上龍のエッセーは嫌いな私だが、最近は「カンブリア宮殿」なんかでちょっと好印象。

というわけで、読んでみた。
雑誌「SAY」の連載だけあって、女性の微妙な赤裸々的質問に対する答え。

たしかに、どうしようもない質問の数々。
だけど、わかるわ。
私も、それ、思ってる。
恥ずかしくて言えないけど。

もっともな、回答。
それは全くを持って、無責任な優しさを持たない。
そこがいいとこ。
で、その後に、なーんか優しげな「がんばれ!」的な自己啓発本を読もうかとする私。
よわっ!

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とりあえず最初の一歩を踏み出すためには、もっとも深いところで自分自身を肯定することが必要だ。そういった過程では、「元気に頑張る」よりも「とりあえず生き抜く」という価値観がより重要になるのではないかと思う。
p4
 「とりあえず生き抜く」ということが重要。と言われると、ちょっと勇気がわく。
 そうさね、先に、稼ぐことありきじゃ。

やりたいことがはっきりしたら、そのためにすべきことは決まってしまいます。行動を起こさなければならないわけです。それよりも曖昧な不安の中にいるほうが、ずっと居心地がいい。
p29
 それ、私。


ヘンにちやほやされたら、そちらのほうがおかしいと思ったほうが正解だと思いますよ。
p60
確かに。プロなら、ある程度の仕事ができて当たり前。

ある仕事が好きだと言うとき、(中略)僕はそこに、「その仕事が続けられる」ということが含まれる気がするんです。
p83

どちらにしようか迷っているということは、そちらもそんなに魅力がないということじゃないですか。どうしようもない男を2人も抱えてしまっているという視点も必要なんじゃないでしょうか?
p92

同じことをずっとやっていても、全く飽きることがないというのが、才能なんです。
p104

たとえば危機感と言うのは、漫然と生きていて生まれるものではありません。自分は「これをやりたい」とか「こういうことに興味がある」というときに、今の自分ではダメだと思うことが、危機感なんです。
p125


「虚しい」と思うから、そう思わないように仕事に励んだり、人を好きになったり、音楽を聴いたりする。
p164

楽しいことは心休まることがなくて、同じような日々が続いていくと、それが将来への不安につながってしまうと言うのはわかります。
p167