スローワーク、はじめました。作者: 谷田俊太郎,宮沢豪出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見る

スローワークというか、自分の好きなことを仕事にしている人たちのインタビュー集。 
 特に良かったのは、
知的障害者が働くことのできるお店
創作居酒屋「大阪うどん つくし」 オーナー松村茂利さん
イッツ・オンリー・インディーズTシャツ
 インディーズTシャツ専門ショップ「No More Tears」 店主みやじまのりさん
 のインタビュー
 もともとフリースクールの先生だった松村さんがうどん屋を始めたのは、障害者が働く場所がなかったから。
彼らに何でもできると言うことを見せるため、また、働く場を作るため。

「福祉はやさしくてあったかいものってイメージがあるじゃない?
そんなバカな話はやめてくれよって言いたい。福祉は、戦う世界だよ。
 福祉って、もともとは幸せって意味なんだ。幸せは戦って勝ち取るもので、与えられるものじゃないよ。」

「俺の最終的な目標は、インドへ行って障害者の子や孤児の子のための施設を作ることなんだ。
 生きていきたくても生きていけない子達のために俺は生きて生きたい。」

「この本を読んでるフリーターの人とか、将来に悩んでる人なんかもさ、くじけそうなときはうちの店に来てよ。
 良い勉強になると思うよ。本当は皆どう生きたらいいのかわからないと思うんだ。だからこそ、この子達が光になる。彼らの必死な姿を見れば、うかうかしてられないって思うんじゃないかな。」P160

 かっこいいなぁ と素直に思った。

 インディーズTシャツの店舗と言うだけで、ものすごい興味がわいた。
 ぜひ行ってみたい。
 そして、そこでは、商業用のかっこいいTシャツは置いてもらえないんだと。

「あなたしか叫べない言葉、あなたしか描けないデザインをみせてください、素っ裸になってください、そっからが勝負ですよ。」
「自分をさらけ出せない人はダメですって。そういう時代じゃないかと思うんですよね。さらけ出すのは怖い。否定されたら終わりですから。でも、一つ否定されても、それは勉強になるし、絶対に次はあります。」P178