『沙門空海 唐の国にて 鬼と宴す』 夢枕獏
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/07/31
- メディア: 単行本
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特に感想はブクログに書いたから良いとして、まぁ、中に出てくる知識を知ると、楽しくなります。
妙適精浄句是菩薩位
男女の交合のたえなる思いは清らかな菩薩の境地である。
という意味だとか。
その後に続くほかの清浄句もまたすばらしい。
知らなかった。こんな経典が仏教界にあるなんて。
この経典は男女の愛欲について、それは清らかな菩薩の境地である、ということを記した経典なのだとか。
「自分という人間が抱えている、欲望や、飢え、その他人間についてまわるあらゆるものすべてをひっくるめて、それを、肯、とその経典は肯定しているのである。」
おぉぉ! とちょっと感動。
それから、私の好きな、言葉がものを縛る、という考え方(陰陽師でもでてきたな。)
白居易(白楽天)も出てくるので、白居易の詩
もよく出てくる。
あぁ、なんだか知的欲求が満たされる☆
内容は大エンターティメント小説なんですけど。