『オレンジの壷』 宮本輝

noring2004-08-01


オレンジの壷 (上)講談社文庫


 なんだか、宮本輝を好きになったようです。
 といっても、ドナウの旅人上巻と、オレンジの壷上下管を読み終わったのみなのですが。
  
 どっちも再生がテーマ、といった感じな気がする。
 『オレンジの壷』はラストに少し物足りなさを感じつつ、解説を読むと、そのとおり、と思ってしまう。
 ナゾを全て解き明かす必要性を深く感じない、そのように作られている、と思う。
 
 この本には、ドンドンドンドン引き込まれていった。
 歴史もわかるし、って言うのも面白いって感じるところだったんだろう。
 
 旅に持っていくのにもってこい!だな、とやっと分かった。ゆったりしてるし(いや、でも読みながら急いちゃうけど)成長・再生していく感じが、旅にもってこい!です。

 宮本輝に少々はまりぎみ。