『チルドレン』 伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/05/21
- メディア: 単行本
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で、今日きたわけです。
近頃思うに、短編は苦手です。
特にこの間読んだ『僕のボールが君に届けば』 伊集院静 には…途中で読むのをやめるほど…。
ここで終わりかよ!だからなんだよ!
ってところ。
でも、これは、「短編に見せかけた長編です」と、言っている通り、最初のいっぺん読んだところで「んー短編かー…」と思うのだが、やはり、話が結構続いている、というか登場人物が変わらないので、満足できるのです。
短編の辛いところは、もう少しこの人に付いて知りたいのに!というところで終わってしまうこと。かな?
だから、今回はいい感じです。
さて、やはり小説において、キーパーソンって奴は「破天荒」だけど「知識」もしくは「本をよく読んでる」って感じがする。
そこがとてつもない魅力になっています。
この小説の陣内も、むちゃくちゃで、でも芯の通った頭のいい男(とは言っても、推理が良く外れるのだが。)なのです。
その周りに現れる語り部は、“普通の”家裁調査官、盲目の男、普通の大学生。
盲目の男は普通、とはいえないのだが(洞察力が鋭いので)陣内に比べれば常識的に普通。
特に家裁調査官は普通で良い!なごむ!
さて、こんなことを言っては難なのだが、あまりに盲目の語り部がかっこよすぎて、楽しく生きている様が想像できて、あぁ、私もそうなりたい…と、一瞬思ってしまったわけです。
後々知ったことには、彼は私の出身高校の先輩!いぇい!